二泊三日の愛知旅行

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2014年の夏、8月の月末。
俺は名古屋の友人の強い要望で、いつもは一泊なのだが、今回はゆっくり語りたい二泊三日の愛知旅行へ出かけた。

スケジュールには余裕を持たせ、中日には何も予定を入れずのんびりするはずだったが、これがなんとも裏目に出てしまった。
自分のペースではなく、元気にバリバリ働いている友人のペースで予定が組まれてしまったからだ。
そして何より、腰の調子が思わしくないのに、車を運転して現地へ行ってしまった。

初日。
朝から整形にかかりストレッチと筋トレをし、自宅で昼食。その後飛び乗るように車に乗り、時速130kmで名古屋へ向かった。
その後現地で泊めてくれる友人宅で少し休憩し、栄に移動。さらに友人が合流し19:00から飲みはじめ、23時まで語る。
その後友人の経営するBARで飲みはじめ、3:00になった時点で俺がギブアップする。

二日目
昼過ぎまで休憩し、友人の提案で昨日飲んだメンバーでカラオケを5時間。
ここらへんから咳が止まらなくなる。
その後そのメンバーで友人のBARへ行き23:00まで飲む。旦那より少し早めに帰り、奥さんの相談にのる。

三日目
体調は完全に崩れたまま、安城まで車を走らせ、元同僚たちとランチをし、咳をしながら思い出のマーニーを観る。
その後18:00から帰宅をはじめ、途中腰と右足が使えなくなったので、休憩をはさみながら左足で運転して帰宅。これが23:00。

とまぁ、バリバリ毎日働いている頃ならなんとかこなせそうな予定だが、移動がそのまま疲労につながる旅行だっただけに、体力を消耗し結果風邪をひいてしまった。
どうやら泊まった家の子供の風邪がうつった模様。

1年に1度くらいしか風邪をひかないのに、とんでもないタイミングで風邪をひいてしまった。結果だけをみると、今回の旅行は大惨敗だった。

もちろん収穫はあった。
泊りに行った家庭には少し問題があり、その事に奥さんは気づいていたが、旦那は気づいていなかった。奥さんは育児と仕事で憔悴しており、さらには相談できる相手がいない様子だった。
だから俺と少し話ができたのが涙が出るほど嬉しかったそうだ。俺は俺の相談をしてるつもりだったのだが、それでも結果的に彼らを補助することができた。それは俺にとって、とても嬉しい事だった。
彼らに感謝し、何かお返しをしたいと思っていたからだ。

病院の同僚は誘ってもらえるだけで嬉しいと語ってくれた。普段友達と遊ぶ機会などそうないからと。

泊めてくれた友人は、いつか昔の仲間をみんな集めてまた昔のようにライブがしたいと夢を語ってくれた。
そしてその時、俺にそばにいて欲しいと、そのためにこうやって呼んで、そして泊めてくれるのだと。
涙が止まらなかった。
いつもふざけている彼が、真剣に俺を別れた仲間と引き合わせたいと語る彼が俺にはとても眩しかった。

BARを経営する友人は、みんなが集まる場になればと、そういう想いで店をやっていると語ってくれた。

また他の友人は、彼氏と別れ苦労をし、仲間と会うのも億劫だと言いながらも、俺たちに会いに2日もさいてくれた。
クズだという彼氏とも、俺に呼ばれれば再会し普通の顔をすると話していた。

今回来られなかった彼氏は、いろいろ事情は聞いたがそれでも俺はまた誘うと伝えると、
ありがとう
また誘ってください
とメールをくれた。

元同僚の友人は、母親の事で家が忙しいのに、かなり無理して会いにきてくれた。彼女の娘はまだ遊び足りないとごねたが、友人はすでに疲れ切っていてギリギリの状態だった。
それでも、わざわざ遠い所から会いに来てくれてありがとうとメールしてくれた。

なんだろう。
こんなに腰も悪いし風邪もひいちゃうし。歳も重ねてタバコも吸うし。臭いし
仕事も出来ず、リハビリバカなんじゃないかというくらいリハビリしてて。
役に立つかわからない福祉を勉強してて。披露する場もないのにギター練習してて。
なーんにもない俺なのに。
なんだろう、この満ち足りた心は。
そう、過去何度もふと思っては消えた、

ああ、俺は幸せだなと

決して裕福ではなく、ギリギリの毎日だけど、ふとそう感じることができた。

私が皆を愛してるいる以上に、皆が私を愛してくれる。
これ以上の幸せがあるだろうか。
妻と苦楽を共にする幸せや、我が子の成長を見守る幸せはなくとも、
それとはまた別の種の幸せが、私にはあるじゃないかと。

明日の自分にチャレンジするのも大切だし、明日の自分に期待するのも大切だが、ふと周りを見渡す事も、実はものすごく大切なのだと知る事ができた。

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