私はずっと父が苦手でした。
理由は簡単で、感情がほとんど出ないタイプなのと、なにより言葉が少ないせいでした。
父は工大の研究支援機構という、いわば大学事務局のエースで、家にはほとんどいませんでした。
苦労を重ねた母は私に父の悪口を言って聞かせて私は大きくなったので。
父の好きなものも嫌いでした。
父が私のために、クラシックのよさを教えようと、どこへ車で旅行するにしてもずっとクラシック。
妹が乗るとジブリのととろが延々かかるwあとアンパンマン。これもこれで苦痛でした。
父が私をしかる時は、その場ですぐカッと怒る事は絶対しませんでした。
私が思春期を迎え、反抗期に入っても私が反抗している間はひとことも話しません。
そして、2時間ほどして、私の怒りが沈下してから居間に呼び出され、そこに座りなさいと正座させられ。
そっからは「なぜ、そんな事をしたのか?」「なぜそんな言い方をしたのか?」理由を含めて論述出来ないと許してもらえませんでした。
私の理論的思考はここで養われたんですね。
そんな父が大嫌いでした。クラシックも、理論づくめなとこもみんなみんな大嫌いでした。
しかし、私もですが、父は変わりました。
父が第一線を退いてからか、柔らかくなり家にいることも増えました。
また私がピンチになる際必ず忙しくてもかけつけ、誰より私を不器用ながらに応援するのでした。
私は誰が本当に私のことを考え思ってくれているのか思い知りました。
先月、食費を全部自腹で払ったら5万近くに達し、その事を相談すると
毎晩せっせとサラダを作ってくれたり、食材を買ってくれるのです。
何かうまい事を言う父ではありませんが、
私の心にはその温かさが痛いほど伝わりました。
もちろん母も同様です。
そんな父へ、誕生日と父の日のプレゼントとして、ユニクロのドライメッシュの上下(日光皮膚炎があるのでどちらも長袖)を庭仕事が趣味な父へプレゼントしました。
父にドライメッシュを説明したが、あまりよく分かってない様子。
でも、すっごく嬉しそうでした。
値段には変えられないプレゼントを私も頂きました。
今度父と銭湯にでも行きたいと思います。
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